INA BAUER

PayPalビジネスの決済手数料をクライアントに負担してもらう

PayPalの手数料は安くない!

PayPalのビジネスアカウントを利用している場合、決済手数料は受け取り側が負担しないといけません。

手数料率は次のとおりです。

入金1件につき、国内なら「3.6% + 40円」、海外なら「4.1% + 40円」かかります。

決して安くない値段ですね。

クライアントに負担してもらえない?!

今回はクライアントの要望により、PayPalで報酬を受け取ることになったのですが

普段であれば銀行振込で、かつ振込手数料は先方に負担してもらっています。

そのことを相談すると、こころよく先方が手数料を負担してくれることになりました。

しかし!

PayPalのビジネスアカウントでは、支払人に決済手数料をチャージできません。

どうやら、アメリカでは「PayPal’s User Agreement」で、支払人に決済手数料をチャージすることが禁止されているみたいなんです。

でも、今回は当事者間で合意した話なので、クライアントに負担してもらう方法を考えました。

クライアントに負担してもらう方法

やり方はいたってシンプルです。

PayPalのシステムをいじることはできないので、報酬額に決済手数料分を上乗せして請求します。

今回は海外からの依頼で、報酬額は「30,000円」だったので、手数料率は「4.1%」です。

(40円の基本手数料もありますが、そこは少額なので無視します。)

この場合、

報酬額 30,000円 + 手数料 1,230円(30,000円 x 4.1%)= 31,230円

となるので、請求額は「31,230円」でもよさそうですが、厳密には「手数料 1,230円」の入金にも手数料がかかります。

ちょっとややこしいでしょうか?

この「手数料分の入金」にかかる手数料、つまり「4.1% x 4.1% = 0.17%」も上乗せして請求した方が正確だということですね。

なので、今回は「4.1% + 0.17% = 4.27%」を上乗せして請求させていただくことになりました。

報酬額 30,000円 + 手数料 1,281円(30,000円 x 4.27% )= 31,281円

となるので、請求額は「31,281円」です。

実際の受け取り額は、

請求額 31,281円 – 手数料 (31,281円 x 4.1% + 40円) = 29,959円

報酬額の「30,000円」とニアリーイコールになります。

クライアントと交渉するところは交渉して、お互い納得のいく関係を築いていけるといいですね。

Sources