INA BAUER

海外の歯科治療費は保険でカバーしておくべき?

「海外の歯科治療費はめちゃくちゃ高い!」って聞いたことありませんか?

それにも関わらず、ほとんどの海外旅行保険で歯科治療は「保険対象外」なんですよね。

海外に長期滞在する場合、本当に歯科治療をカバーしない保険でよいのかどうか考えてみました。

海外の歯科治療費って本当に高額?

噂ではよく耳にしますが、本当に海外の歯科治療費は高額なのでしょうか?

海外の歯科治療費を比較しているサイトを見つけることができなかったので、個人のブログをざっと漁ってみました。

まとめると以下のような感じです。

虫歯治療/本
ニュージランド 約 $1,000~$1,500
オーストラリア 約 $1,000
アメリカ 約 $1,000~$2,000
イギリス 約 £900

つまり先進国で虫歯になってしまうと10〜20万円の治療費が必要になります。

帰国して治療しようと思っても往復の航空券代がかかってしまうので、海外で虫歯になるとこれぐらいの出費は避けられません。

歯科治療はたいてい保険対象外

これらの歯科治療費を保険でまかないたいと思っても、日本の海外旅行保険ではほとんどの場合歯科治療費をカバーできません。

保険期間が長期になると歯科治療費をカバーできる保険はさらに少なくなります。

カバーしていたとしてもその保険料は通常の倍ぐらいする上に、補償内容は「被保険者立替払い・50%負担」といった具合で治療費を完全にまかなえるものではありません。

国際健康保険なら歯科治療もカバー

この点日本人にはあまり利用されていないみたいですが、「国際健康保険」を利用すれば歯科治療費も保険で概ねカバーできます。

月額2,3万円で虫歯治療だけでなく定期検診もカバーしてくれます。

ただ英語がある程度できないと色々困るので、そこが少しハードルになりそうです。

また、国際健康保険はあくまで健康保険なので、旅行保険に含まれるような「携行品損害」や「賠償責任」はカバーされていないことも理解しておきましょう。

国際健康保険の詳細はこちらの記事:

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海外長期滞在で利用される「国際健康保険」について調べてみた - INA BAUER

歯科治療保険のコスパ

国際健康保険を利用するメリットは、海外滞在中の「定期健診」と「歯科治療」を保険でカバーできることです。

「定期健診」は帰国する都度こまめに受ければ良いですし、20、30代を前提とすれば金額も大したものではないと思います。

なので実質的なメリットは「歯科治療」を保険でカバーできる部分なのですが、これは月額2,3万円の保険料に見合うものなのでしょうか?

一般的な海外旅行保険は、傷害・疾病補償金額が十分なものを選んでも月額1万5千円程度です。

なので国際健康保険の月額費用との差額はおおむね1万円です。

先ほど見たとおり、虫歯の治療費は高くても20万円でした。

虫歯や親知らずの治療を受けるのが、多くても年に1回ぐらいだと仮定すると、

ということになります。

このシミュレーションをみると、個人的には国際健康保険ってあまりお得でないような気がするんですよね。

急に20万円ぐらい払うことになっても自己破産することありません。

なのに、虫歯になってもならなくても常に年間12万円って、なんか少し高くない?と思うのです。

結論:自己積立のすすめ

そこで考えたのが、保険でカバーする代わりに歯科治療費を自己積立しておく方法です。

毎月1,2万円を歯科治療費に積立貯金しておこう!っていう話です。

虫歯になった時はその積立貯金から歯科治療費をまかない、

1年間虫歯にならなかった時は、その金額を普通の貯金に移します。

これだとコスパの悪い「歯科治療保険」に投資をする必要がなくなります。

その分「歯の手入れ」にはしっかり投資をして、徹底的に虫歯予防をおこないます。

歯の手入れの詳細はこちらの記事:

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海外長期滞在者は徹底的に歯を手入れする - INA BAUER

つまり結論としては、海外に長期滞在する場合でも、保険で歯科治療をカバーする必要はないと思っています。

ただ虫歯のなりやすさは個人差があるので、不安な方は国際健康保険に加入しておきましょう。

Sources