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オーストラリア:ビジネスビザ「TSS visa」の概要

オーストラリアに2年弱住んでいましたが、気候が良く、とてもリラックスして暮らせるんですよね。

今回はフリーランスとして、オーストラリアに再滞在できないか調べてみました。

ワーホリビザは使用済みなので、ビジネスビザを使わないといけません。

Visit and Work

オーストラリア政府のウェブページでは、 “Visit and Work” について4つのカテゴリー分けがされています。

  • Visit Australia for work
  • Take a working holiday in Australia
  • Attend conferences while visiting
  • Work in Australia as a temporary or permanent resident

このうち、長期滞在できそうな “Work in Australia as a temporary or permanent resident” を掘り下げていくと、「Temporary Skill Shortage (TSS) visa」というビザが使えそうなことが分かりました。

以下で TSS visa の詳細をみていきます。

TSS visa

ビジネスビザは、今まで「Temporary Work (Skilled) visa (subclass 457 visa)」が使われていましたが、2018年3月から「Temporary Skill Shortage (TSS) visa」に変更されています。

TSS visa の種類

TSS visa は2種類です。

  • Short-term stream
  • Medium-term stream

Short-term stream は、 「Short-term Skilled Occupation List (STSOL)」 に載ってる専門スキルのある人が、最大2年まで取得可能です(一部例外あり)。

Medium-term stream は、「Medium and Long-term Strategic Skills List (MLTSSL)」に載ってる専門スキルのある人が、最大4年まで取得可能で、 3年経過後、永住権の取得資格が与えられます。

TSS visa の詳細

TSS visa の詳細は Temporary Skill Shortage visa (subclass 482) に記載されています。

気になった点をいくつか取り上げます。

必要なステップ

必要なステップは以下の3つです。スポンサー企業側でやってもらうことが多い点に留意しましょう。

  • Step 1: a sponsorship application by the employer
  • Step 2: a nomination application for a skilled position by the employer
  • Step 3: a visa application by the proposed employee

スポンサー企業

TSS visaの申請にスポンサー企業は必須です。

そして、スポンサー企業は「Approved sponsor」となるため、書類を整えたり、費用を払ったりします。

Approved sponsorになるための申請費用は「AUD420(5年間有効)」。

visa対象者の指名料は1人当たり「AUD330」。

そして、指名後1年以内にvisa取得手続きを終えなくてはいけません。

対象職業

Combined current list of eligible skilled occupations (職業ごと適用可能visaリスト)を見ると、自分の職業が TSS visa の対象かを確認できます。

自分の場合、オーストラリアでは「Marketing Specialist」か「Software Engineer」なのですが、どちらも TSS の対象ですね。

  • Marketing Specialist: 190, 407, 489 (S/T), TSS (S)*
  • Software Engineer: 186, 189 (PT), 190, 407, 485 (GW),489 (F), 489 (S/T), TSS (M)

なお、Marketing SpecialistのTSS (S) には、ご覧の通り「* (caveats: 注意事項)」があります。

Caveats on occupations によると、以下の注意事項(2, 11, 19)が適用されます。

  • 2. Excludes positions which have nominated annual earnings of less than AUD65,000.
  • 11. Excludes any positions that:
    • are based in a front-line retail setting
    • predominantly involve direct client transactional interaction on a regular basis
  • 19. Excludes positions that are in a business that has an annual turnover of less than AUD1M.

スキル・経験の証明

初申請の場合、対象職業のスキル・経験を立証するために「Skills assessment」の取得が必要です。

Caveats on occupations の一番最後のカラムにどこの機関から証明を取得すべきか記載されています。

審査方法は、書類をアップロードしてチェックされる形式のようです。

証明手数料は、

VETASSESSの場合「AUD110」

ACSの場合「AUD500」

です。

ACS高い…。

英語力

IELTSの場合、TSS visa の種類ごとに以下のスコアが要求されます。オール5以上あればまず問題ないので、そこまでハードルは高くないでしょう。

  • Short term stream: IELTS overall band score of at least 5.0 with a score of at least 4.5 in each of the test components.
  • Medium term stream: IELTS overall band score of at least 5.0 with a score of at least 5 in each of the test components.

なお、TOEFLなど他のテストでも基準スコアを満たしていればOKです。

visa申請費用

  • Short-term stream: AUD1150
  • Medium-term stream: AUD2400

家族メンバー

婚約者のみならず、事実婚の場合も家族メンバーとみなしてもらえ、TSS visaの対象に含めることができます。

“partner – married or de facto (same or opposite sex)” とあるので、同性愛者の人も安心して申請できますね。

所感

スポンサー企業にやってもらうことも多いので、もしビジネスビザを取得したい!となれば、事前に色々と動いておいてもらう必要があります。

スポンサーが見つかり、「Skills assessment」もクリアできれば、のこりは主に書類を整える作業です。

ビザの取得コストは「高い!」と思いました。

  • スポンサー側:Approved sponsorになるための申請費用「AUD420(5年間有効)」
  • スポンサー側:visa対象者の指名料は1人当たり「AUD330」
  • 申請者側:Skills assessment証明手数料「AUD110」or「AUD500」
  • 申請者側:visa申請費用「AUD1150」or 「AUD2400」

トータル最大で AUD3,650。

これだけサポートしてくれるスポンサー企業が必要なので、フリーランスでのビジネスビザ取得はハードルは高いと思います。

Sources

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